2018/06/26

「奥多摩道迷い多発登山道実踏」無事終了。

背丈以上もあるヤブが前進を阻むところも…
もちろんここでも遭難例アリ。
2018年6月24日、梅雨の合間の晴天の下、過去に道迷い遭難事例が多い奥多摩駅〜鳩ノ巣駅間の北側に伸びるゴンザス尾根と花折戸尾根を、11名のご参加者(うち年長さんから小6までのお子さん6名)・2名のサポーターで歩き、無事終了しました。

雨が残る集合でしたが次第に晴れてきて、行動中は心地よい風が東から西へと尾根を渡って吹き抜けていきました。

この「それっぽい」蛍光ピンクのテープが
地獄への道案内だなんて…
ゴンザス尾根と花折戸尾根の特徴は、国土地理院の地図にはバッチリ記載があるのに、荒れ気味であることと、地図上の登山道の記載を外れて歩く箇所も多いということ。

さらに、林業用の蛍光ピンクのテープを登山者用のテープだと誤認しやすく、視線の死角に隠れてしまう正規の登山道のわかりにくさと相まって、過去には道迷いから急傾斜地での転落に至った死亡遭難を含めていくつもの道迷い遭難が起きてます。

今回の活動で確認した結果でも、次にまただれかが道迷いを起こしてもおかしくない状況にあることがわかりました。

登山は、ほかのアウトドアでの運動と同じく自己責任が求められます。
しかし、その自己責任も、ベースとなるルールの基に問われなくては片手落ちです。
これらの登山道は、一般登山道としてとらえるなら「ルールなき山道」。
バリエーションルートとしてなら「人的に加えられたリスクが点在する山道」です。

私が下見と活動当日、この2つの尾根を歩いて感じたのは…
自治体・警察関係者・林業関係者の間で、少なくとも死亡遭難が起きた後には次なる遭難予防のための話し合いが持たれるべきだったのではないだろうか、ということ。

極論すれば、これらの尾根で死亡者や負傷者がでたのは、登山者の誤認を招く混沌とした整備環境下での人災だったのではないだろうか、と思えたこの実踏でした。

この日辿ったルート上の遭難事例から、私たちが普遍的に学べることは…

  • 道迷いは帰途の下り道でハイリスクになる。
  • 登山口から下山するまで現在地を意識し続けよう。
  • 地図、コンパスに加えてGPSアプリを使おう。
  • 登山は「早発ち・早着き」の原則を守って行動時間に余裕を持とう。
  • 山行計画はご家族や信頼できる友人と共有しよう。
  • 山中のテープを登山者用と勝手に思い込まない。
ということ。

地味な登山道で子どもたちを燃えさせるのは…
「山遊び」!
ごいっしょいただいた親御さん、そしてひとつのピークも踏まず、景色にも恵まれないこの地味なコースで親御さんにお付き合いして歩き通してくれた子どもたち、本当にありがとうございました。
本活動は坂井洋文さんがサポートしてくださいました。本当にありがとうございました。

【この日のレジュメを共有します】
道迷い予防とリカバリーにお役に立てば本望です。

こちら と こちら

「GPSアプリのススメ」もぜひご一読ください。